色彩感覚は狂った

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色彩感覚は狂った

塗り潰したのは私だった。 綺麗になるかと思ったから。 だけど、汚したのは私だった。 僅かな寂しさ 分からないよ。 悲劇のヒロイン演じて涙を流して 優しさを貪り喰らう 醜い最下層。 それでも「足りない。」と、手を伸ばすの。 美しく飾られた過去は 全く不確かで だけど私にとっては 絶対的に存在する。 どうか断ちきって 誰か。 罵倒を浴びせて 殺してよ。 私なんか要らないんだから。 もう何も 欲しくないんだから。 。
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