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辺りはすでに真っ暗
二人は帰路についていた
『んじゃあ、結局ヘルメスってのは悪者なのか』
『そうなんじゃないか?みんなが良い奴とは限らないし』
『でもまあ、真剣に聞いてみると神話ってのは意外と面白いな』
『だろぉ?』
と空は鼻を高くする
『そういや関係ないと思うんだが』
いつになく進司は真面目な顔で空を見る
『最近、てか毎日なんだけどさ、同じ夢を見るんだ』
空にも思い当たる節があった
『どんな?』
『知らない人と競争するんだ、んでゴールするとまだまだだなって言われる』
『なんだそりゃ、でも実はオレもなんだ』
空もここ最近毎日見る夢があった
『競争のか?』
『いや、違うよ!デカいおっさんが何か言ってんだ』
『なんて?』
『わからない』
『オレならまだしも、それは少し気味が悪いな』
なんだかゾクゾクしたのでこの話はやめにした
『んじゃあ、また明日な!』
『じゃあな!』
二人はそれぞれの家に帰るのであった
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