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『どこ行きやがった!』
急いで廊下に出ると進司はずっと向こうの階段を駆け上がっていた
空もすぐに地面を蹴る
進司は中学時代、陸上部で県内でもトップクラスの長距離選手だった
しかし飽きたらしく高校ではもうやらないらしい
だが今もなおそのスピードは風の如くだったが空も頑張って追いかける
階段を駆け上がる
蛍光灯が壊れているのだろうか
薄暗い階段を駆け上がる
すると光が見えてきた
強引に鉄の厚いドアを押し開ける
『はあ、はあ、はあぁ…ふぅ』
進司は胸で大きく呼吸をして屋上の地面に大の字で横たわっている
空も隣へ行き同じく大の字になる
『なんかいつもごめんな!』
『今更いいよ!』
二人はこの大空に向かって笑い合った
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