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「っ!・・・うっ!」 地面に強く身体を打ち付けて、呻き声をあげる。 その際、剣を弾かれてしまい、少し離れた所に突き刺さる。 「さあ、出せ!そうすれば、命は助けてやろう。あいつらみたいに無駄死にはしたくないだろう」 「無駄死に?」 地下水道に入る前に上がった火の手を思い出す。 (そんなことない!皆、生きてる) そう思いながら、晶精石の入った箱を握りしめる。 「そうか。なら、死ね!」 大きく鎌が降り下ろされる。 薄れていく意識の中、鎌と何かがぶつかりあったような音を聞いた気がした。
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