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「最近、物騒ですし、テティス砂漠でも妙なことが」
「妙なこと?」
「はい。数日前、いきなり何もなかった筈の場所に遺跡が現れたらしいんです」
「遺跡が・・・」
「ええ。それほど大きくはないらしいのですが、トリニティアやラストリルの貴族がハルバラと協力して、晶精石の力を放出する実験を行うという話を聞いて、何かの予兆のような気がして。・・・それって、本当にしていいことなんでしょうか?」
「アイシャさん・・・」
「遺跡は、私達この世界の人々に何かを伝えようとしてるんじゃないでしょうか。誤った方へ進もうとしているこの世界に」
アイシャがそう言った時、ロベルトが入ってきた。
「悪い。ルティナ、アイシャと話があるんだ」
「わかった」
ロベルトに言われて、ルティナは頷くと部屋を出た。
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