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「シェイド!ジーク!」 支度を済ませて、先に街へ出ていた二人を見つけ駆け寄る。 「見つかりました?」 「いや。もうこの街にはいないみたいだ。夜の間に出ていったらしいな」 「ほら、あいつら、また裏切ったじゃんか!」 「でも、どうしてでしょう?」 「・・・晶精石の、放出実験・・・」 ふと呟くと、ルティナに視線が集まった。 「何ですの、それ」 「わからないけど、アイシャさんが言ってたの」 そう言うと、ラキトが目を見開いた。 「・・・時間がない」 言ったかと思うと、シェイドの腕を引っ張る。 「兄上、ラルド遺跡に・・・」 「お、おい!」 「ちょ、二人共、待ってよ」 急に走り出したラキトとつられて走り出したシェイドを追い掛け、ルティナ達も走り出した。
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