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「ここは?それに、これは?」
光が止んだと思うと、周りの景色は変わっていた。
ルティナの目の前には大きな水晶のようなものがあり、中に誰か閉じ込められているのがわかった。
「ここはラカルダ海底神殿。魔神ルシエルが封じられた地、そしてそこにいるのが魔神ルシエル」
聞こえてきた声にルティナは水晶に触れようとしていた手を慌てて引っ込めた。
「シェイド、ラキト」
振り返るとそこには、探していた二人の姿があったが、何だかシェイドの様子がおかしかった。
「シェイド、どうしたの?」
「いや、何でもない。・・・・・・何でもないんだ」
彼はそう言ったが、ルティナの心には不安だけが残る。
「・・・本当に何でもないの?」
「・・・ああ」
「・・・そっか。でも、何かあったら何時でも言ってね。私じゃ、頼りないかもしれないけど」
ルティナはそう言うと笑った。
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