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「シェイド」
リシェット達を見送った夜、食事の後、外へ出ていったシェイドを探していると、彼は街の広場にいた。
「・・・俺のせいだな」
「えっ?」
「晶精石は壊さなければならなかった。なのに、俺は勘違いしていた。その結果がこれだ」
「・・・シェイド・・・」
「レリス達にも悪いことをしたな。とにかく、これ以上の被害は、ルシエルの復活だけは阻止しないと」
そう言うシェイドに、不安が募ってくる。
「何としても、それだけは・・・、それが俺の・・・」
「シェイド!」
堪らなくなって、声を上げる。
何故か彼がいなくなってしまいそうで恐かった。
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