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「・・・それはわからない」 黙っていたシェイドが言ったことにルティナは俯く。 「下手な約束は、傷付けるだけかもしれないからな。でも」 シェイドはそんなルティナを見ながら続ける。 「俺は・・・、お前達と一緒にいたいと思ってる。これからもずっと」 その言葉にルティナは顔を上げ、彼を見た。 こちらを見ているシェイドの表情は真剣で、彼が本心からそう言ったのだとわかった。 今はそれだけで充分だった。 「うん。私もそうだよ。・・・私も皆と一緒に・・・、また一緒に・・・」 ラキアス、ロベルト、サリアは再び離脱している。 レリス、トリス、ラリスは原因不明の何かで倒れ、リシェットにハルバロスへ送っていってもらった。 本来の仲間が大きく三つに別れてしまっているが、また集まることが出来る日が来ると信じたかった。
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