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〈ハルバラ海停〉 「何?やけに人が多いね」 船から下りると、そこは物凄い賑わいをみせていた。 「向こうに凄く大きな船があります」 「本当ですわ。一体、これは」 「おや。何だい、君達知らないのかい?」 ラキトが指した先にあった大きな船を見て、リキアが首を傾げる。 すると、たまたま近くにいた男性が声を掛けてきた。 「これからあの船で、晶精石の力を放出するためにトラニス島へ行くんだ。トラニス島で最終調整をして、あの船、アザリア号で海底神殿近くのポイントまで行くのさ」 「シェイド!」 「ああ、行く・・・」 「待ってください!」 そう声がして、幾つかの足音が近付いてきた。
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