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「お父様、ルティナです」 「入りなさい」 「失礼します」 そう言って、ルティナが中に入ると、其処には父と母の姿があった。 「ルティナ、此方へ来なさい」 「はい」 勝手に抜け出したことを怒られるのかと思い、恐る恐る近づいていく。 「これを」 「?」 そして二つの箱を差し出されて、首を傾げる。 「開けてみなさい」 「はい・・・わぁ、これって」 「貴女が欲しがっていたペンダントですよ」 「えっ、でも、今度の誕生日にくれるって」 「ああ、そのつもりだったんだがな。もう一つも開けてみなさい」 固い表情の父に言われる。
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