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「これは・・・、晶精石!」
「そうだ。お前には晶精石を持って、此処を脱出してほしい」
「そんな、どうして・・・」
そう言った時、爆発音が聞こえた。
「・・・来たか」
呟いて、父が立ち上がる。
「ルティナ、お前は裏口から出ていきなさい」
「でも」
「ルティナ」
「・・・はい」
「ごめんなさい、ルティナ。貴女の無事を祈ってるわ」
「さあ、行きなさい!裏口にサリアを待たせてある。二人で脱出するんだ」
段々と騒がしくなっていく屋敷と近づいてくる戦闘の音にあまり時間はないのだとわかった。
「お父様、お母様、どうかご無事で!」
その言葉を言い、ルティナは走り出した。
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