第一章

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まあ、そんな仲間内であっても、やはり壁というものはある。特に、私と彼らでは大きな差があった。 故に、会話している時もどこか孤立感を感じる。馴染めていないような、水と油、というわけではないが、例えるなら、溶かしたチョコレートと冷たいミルクのような感じ。 チョコレートは温めればすぐに馴染んで冷やすと固まる、けれど、ミルクは絶えず混ぜていないと分離してしまう。そんな関係。 私のそんな穴を埋めてくれるのも、ネットでの友達や、秋の存在だった。 .
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