プロローグ

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何度も何度も読み返したその文。ドキドキした。息が詰まる。震える指が携帯の送信ボタンを押す。何度か躊躇った。ボタンを押した後にキャンセルを何度も押した。意を決して再度ボタンを押す。画面が一瞬暗くなる。しばらくすると中央には"送信しました"の文字。時間が止まる。息も止まる。体が強張って、震える。苦しくなって息を吐く。 『送った、送っちゃった』 ドキドキそわそわしながら、その日は床に就いた。 .
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