へろへろ

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  「清侍、どう?」 「ダメだ。どうもエンジンがやられたっぽいな」 「そっかぁ…」 機械に強い清侍でさえお手上げ状態。 とくに得意なものもない僕はそれこそチンプンカンプンで、お手上げどころかこの状況を笑い飛ばしたいくらい。 僕は赤城勇誠(あかぎゆうせい)。 茶色の髪色に身長は175くらい。 特技は…ない、かな。 強いて言うなら好奇心旺盛? 職業はヒーロー。 いや、ほんとに正真正銘そうで。 なんと国から証明書である重々しい書状までもらっていたりする。 ついでにいうと似合わないリーダーも務めてる。 そして隣にいるのは副リーダーの青野清侍(あおのせいじ)。 黒色のさらさらの髪に黒縁の眼鏡。 身長は僕より少し高くって。 ほっそりしてるけど実は結構筋肉質。 彼は長所の塊で、名前に侍なんて文字がある通り、剣術がうまい。 剣道で鍛えた体に、機械や情報に強い頭脳。 なぜ僕なんかがリーダーであるのか、清侍のおかげで僕はよく悩まされるもんだ。  
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