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「ん?」
目の前に同じ制服の女がいた
「美佳、お前なにしてんの」
ソイツは俺のよく知る女
幼なじみの桜井美佳だった
美佳は振り向いて目を見開いた
「じ、潤!
違うからね!寝坊とかそんなんじゃないからね!」
寝坊か
「へぇ…。
てか何でお前歩き?」
美佳はキョトンとした顔で
「あ…自転車乗ってくんの忘れてた…」
と言った
相当な馬鹿だ
「…。
まあ、とりあえず後ろ乗れよ…
そのままじゃ遅刻すんぞ」
美佳は「うん」と言って俺の後ろに座った
いつ以来だろう…
美佳を自転車の後ろに乗せたのは
「……前はよく二人乗りして遊び行ったなぁ」
俺がそう言うと美佳は笑いながら
「良く転んだよね」
と言った
「アレは美佳が悪い」
「何で?
美佳は潤の腰に腕回しただけじゃん」
それが悪いんだ
とは言えず…
「とにかく、お前が悪いの」
好きな人にそんなことされたら
びっくりもするっつーの…
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