雪のように

3/10
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
次の日。まだ雪は降っている。 「璃緒っ!!遅刻するよ!!」 姉が私を布団ごと叩く。 最終的に遅くまで寝られなかった私は、寝坊のおかげで遅刻寸前の危機に襲われていた。 朝御飯も食べず、なんとか身なりを整え、学校へ自転車をこいだ。 「璃緒も遅刻?」 聞き慣れた声がした。 「し、柊くん!!柊くんも遅刻?」 クスクスと笑う柊くんを見ていると、私まで笑えてきてしまった。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!