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「それに…まだ憶測ではありますが…この刺し傷の辺り…ここです。恐らく、思いっきり刺した後に抉るようにナイフを回していますね」
そう言ったのは鑑識の神埼。
まだまだ若くはあるが、着眼点が良く、周りからの信頼度も高い。
「抉る…」
椋は本当に吐き気を覚えた。
想像しただけで、右脇腹が痛くなる感覚がする。
「死亡推定時刻は?」
「今のところ死後硬直からみて、昨夜の0時から3時ごろかと」
「そんで、発見が今日の8時」
「えぇ…第一発見者はここの管理人です」
「遺体を移送したら管理人をここに呼んでくれ」
境田は近くにいた刑事に伝えると、敬礼をして、外に出ていった。
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