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後ろからささる境田の視線に寒気を覚えて、その場を収めた椋。
「少ーしは大人になったかな。お前も、田中もな」
「おっ俺はいれないでください!こんな単純馬鹿と一緒にされたくありません!!」
「田中…境田はそういうところを言ってるんだぞ?
とりあえず…事件に話を戻そうか?」
藤間の柔らかい微笑みで現場は一蹴された。その笑顔を果たして何人の女性が見たがっているんだろう…だなんて、少し脇にそれた考えが境田の頭をよぎった。
「はい…申し訳ありませんでした」
田中も小型犬のような威嚇をやめて、かけているだて眼鏡の端をくいと指で上げる。
「ところで守田さんは?」
「あっ守田さんは今こっちに向かってるそうです」
「そうか」
「じゃあ…とりあえず…境田と平。第一発見者の管理人さんに話を聞きにいってくれ」
藤間からの指示に境田は小さく頷いて返事をし、椋は馬鹿デカイ声で返事した。
「いってまいります!!」
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