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「何でお前にそんなことを言われなきゃいけないんだよ」 椋に小馬鹿にされたことが相当気にくわないらしく、頭を掴む手にも力が入っていた。 「うっそ…ちょっとちょっと…ほんと痛い!」 そんな張り合いか狭いエレベーター内で行われ、あっという間に一階についた。 扉が開いたところにまっていたのは… 「えっ!すなさん?!」 「えっ?知り合い?」 目の前に立っていたのは、初老の男性だった。 少し寒いのだろうか。ちゃんちゃんこを羽織って、ニットの帽子を被っている。 二人がエレベーターから降りると、行き違いで乗り込むのかと思いきや、すっと二人に向かい合う形になるおじいちゃん。 「おっおい…やっぱ知り合いか?」 あまりにも至近距離で立たれた為、少し反るようになら椋達。 「うぅーん…?にてる? すなさん…じゃないんですか?」 すると突然 「いかにも!!私はすなさんと言う名前ではない。私の性は菊田、名は銀蔵。いかにも、このハイツの管理人だ」
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