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教室に入ると、女生徒の熱い視線が要に注がれる。
『要君~今日もカッコいい~♪』
『今日こそコクっちゃおっかな~♪』
『フフッ♪要君だって男なんだから、私の悩殺ボディーで落としちゃおっかな~♪』
『彼女いなさそうだけど、チェリーじゃないよね~?』
彼女達の心の声にウンザリする。
女ってなんでこうなんだろう……。
下品で自己中でうぬぼれ屋だ。
悩殺ボディーだと?
確かに胸は大きいが、ほぼドラム缶ボディーだろ……。
落ちようがないっちゅうの……。
俺は一生チェリーでいいよ……。
最中に、心の声聞かされたら出家するね……。
達也 「いや~、新学期も僕に熱い視線が集まるね~♪
よきかな よきかな」
要 「お前ってホント幸せな奴だな………」
この声が聞こえなければ、まだ恋愛と言うものに夢を持てただろうし、親にも見捨てられなかっただろう。
いいさ……。
俺にはそんなもの必要ない……。
こうして沢山のモノを諦め、手放し、自分の殻を厚くしていく。
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