第一話

7/31
95人が本棚に入れています
本棚に追加
/170ページ
熱い視線を要に投げ掛け、フフッと色気を混ぜた笑顔を浮かべる。 要もニコッと微笑みかけると、女教師は頬を赤らめサッと視線を外した。 ハハッ…、あんたが頬染めても、可愛くもなんともないさ。 心で悪態をつきながら、校長の長い挨拶を聞きに体育館へと向かう。 達也 「今年は可愛い子入ったかな~♪」 要 「お前の興味はそれだけか?」 達也 「それ以外に何があるっ! 男が女を、女が男を求めてる。 アダムとイブの時代からそう決まってるんだよ」 『ふふん♪俺って哲学的だな~♪』 要 「はいはい……」 校長 「え~~、新学期も始まり、新入生も今日から我が校の仲間入りを果たしました。 そもそも………………………………」 『今年は可愛い子が入ったかな~♪ 書類選考で私が選んだ女の子もいるし~♪ 後で教室覗いちゃおっ♪』 ………校長の好みで入学決めんのかよ……。 ったく……、どいつもこいつも……。
/170ページ

最初のコメントを投稿しよう!