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この子が瀬戸 真琴か。
鼻を擦りながら、要を見上げているのが噂の可愛い子らしい。
真琴 「ホントごめんなさいでしたっ!」
要 「…………俺もボーッとしてたから」
ペコリと頭を下げて走り去って行く真琴の後ろ姿を見送りながら、要は不思議な感覚を覚える。
今までにない違和感。
なんだ………?
あの子………。
…………心の声が聞こえない。
今までそんな人間はいなかった。
まさか心がないのか?
いや………それはないだろう………。
じゃあ……?
真琴がぶつかったシャツから、ほのかな石鹸の香りと甘いシャンプーの香りが、要の鼻をくすぐった。
達也 「いいな~♪あの子一年で一番可愛いって言われてる真琴ちゃんだぜ~♪
あの小動物的な可愛いさ……なんとも言えないな~♪」
『俺にぶつかれよ~~!』
要 「ふ~ん……」
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