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それは…
今まで感じた事のない
違和感だった
しつこいアラーム音に
僕はゆっくりと目を開く…
淡い茶系のカーテンから
うっすら陽が差し込んでいる
クリーム色の壁には
一体何ピースあるのだろう?
夕陽に染まった海の景色が
ちょっと窮屈そうに
橙色の額に飾られている
ここは…?
「パパ!いい加減目覚まし止めなさいよ!」
けたたましくドアが開くと
そこには眉間に皺を寄せた
制服姿の少女が立っていた
…結衣?
いや…似てはいるが…
初めて逢う少女だ
少女は口角を少し上げて
足早に消えて行った
そして僕も…
彼女の後を誘われるように
階下へと降りて行く
これまで味わった事のない
違和感に不安を覚えながら…
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