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「車両型enemy、目視で確認!距離、およそ3km!本陣に向かって急速接近!」
襲撃を知らせるサイレンと共に、冬樹の声が響き渡る。
これで今月何度目の戦闘になるか。
最近はenemyの攻撃が数段激しくなってきたな。
「感知。敵勢力微弱。」
「よし、優、元気、行ってこい!」
夏音の報告に、兄貴が告げる。
久しぶりの出撃か。
初めての出撃に比べて、恐怖はずっと薄れている。
でも…やっぱり怖い。
死にたくない。
その気持ちだけが心を満たす。
でも、逃げたくない。
みんなを、助けたい。
みんなの、力になりたい。
その気持ちを上書きする。
「何だ優、ビビったか?」
抜かせ。相変わらずの減らず口だな、元気は。
「それだけ毒づければ上等。さぁ、本日も景気よく迎撃するか!」
攻められてるから、景気は決してよく無いがな。
っと、enemyもすぐそこじゃねぇか。
「二人とも、無事に帰ってね!出撃!」
リィナさんの合図で、基地から飛び出す。
enemyに向かい、迎撃する。
これでみんなを守ることができる。
さぁ、行くぞ。
「人類は、俺達が守る!」
自転車を漕ぎながら、俺は叫んだ。
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