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灯火1つない夜道を明かりをつけることも無く歩いてる者が1人。
真っ黒なフード付きのコートを全身を覆うように纏っているため、遠くからその姿を見つけるのは難しいだろう。
「――――――」
小さな口から紡がれる唄は森の奥へ吸い込まれていく。
まるで、木々が欲しているかのように――
金色の瞳から雫が1つ2つと零れ落ちる。
まるで、土が欲しているかのように――
名も無い唄の最後には、いつも決まってこの言葉。
“貴方の為に生きるよ、だって貴方は僕の大切な人”
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