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「なぁ。」
「,,,。」
「なぁってば。」
廊下を足早に歩いていると
教室から飛び出してきた仁が
通りすぎようとする俺の腕を掴んで
引き寄せる。
「あ、仁。」
「かぁめ、『あ、仁』じゃねーよ。」
「ごめん、気づかなかった。」
「お前、まーたなんか考え混んでたの?」
「やー,,,はは。」
「だーかーら、お前はいつも考えすぎなの!もっと簡単でいんだよ。」
「でも,,,。」
「『でも』じゃねーの。あんね、俺見てみ?こんなに単純に生きてるから!」
「ふふふ。」
いつもへらへらしてる仁が
仁が俺の目を見てあまりにも一生懸命喋ってる。
そのくせ、言っている内容は
馬鹿なのか頭いいのか,,,
仁らしくて、
俺は思わず笑った。
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