5月12日

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「なぁ。」 「,,,。」 「なぁってば。」 廊下を足早に歩いていると 教室から飛び出してきた仁が 通りすぎようとする俺の腕を掴んで 引き寄せる。 「あ、仁。」 「かぁめ、『あ、仁』じゃねーよ。」 「ごめん、気づかなかった。」 「お前、まーたなんか考え混んでたの?」 「やー,,,はは。」 「だーかーら、お前はいつも考えすぎなの!もっと簡単でいんだよ。」 「でも,,,。」 「『でも』じゃねーの。あんね、俺見てみ?こんなに単純に生きてるから!」 「ふふふ。」 いつもへらへらしてる仁が 仁が俺の目を見てあまりにも一生懸命喋ってる。 そのくせ、言っている内容は 馬鹿なのか頭いいのか,,, 仁らしくて、 俺は思わず笑った。
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