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「きれい,,,。」
俺は思わず小さくつぶやいた。
光っているのは木漏れ日のはず。
だが、辺り一面の光を独り占めして
輝いているのは
仁だった。
息を殺して仁の隣に座る。
俺の目は仁に釘付け。
くるっくるの茶髪が、
風にふかれてふわふわ揺れる。
差し込む陽射しが透けて
痛んでいる毛先がきらきら光る。
長い睫毛。
半開きのぽってりとした唇。
,,,仁の顎って、
ほんとに綺麗なライン。
透き通る肌は真っ白で
その形容詞は本来
清楚な少女を連想させるものなのに
この男から発せられるのは
強烈なセクシーさ。
あーまったく。
なんでそんなに色気放ってんだよ。
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