拳銃に対する格闘術

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郁葉「…誠一さんがハーt○マン軍曹で賢太が微笑みデブか!?」 賢太「…マジっすか?」 賢太が尋ねると、誠一は頷いた。 誠一「…撃てるものならな。」 賢太は恐る恐る、ベレッタを構える。 誠一「…どうした?撃てないのか?」 誠一は、あくまで冷静に賢太に問う。 賢太「…だって、撃ったら…。」 誠一「お前は女の子か?引き金も引けないような奴は男じゃねぇよ。」 賢太「…分かりました。」 賢太はグッと構えるが、やはり戸惑いがあるようだ。 誠一「…引き金を引く事を躊躇えば、戦場では命取りになるぞ。」 賢太「…やっぱり…。」 誠一「やっぱりもクソもねぇよ。いいから撃てよ。男の娘。」 賢太がキッと誠一を睨み付ける。 次の瞬間、誠一が動いた。 一歩踏み出すと同時に、右手でベレッタを払い、射線を避ける。 賢太「うわっ!?」 郁葉「っ!?」 バンっ ベレッタが火を噴いた。 誠一「…もし、俺が本気を出したら賢太は死んでる。」 誠一は、賢太の顔の前で止めた右手を下ろし、ベレッタを取り上げた。 フッと息をかけ、銃口から漂う煙を消す。 誠一「裏拳を顔面に入れ、銃を奪い、撃つ。…あるいは、右手を押さえ込みながら背後にまわり、首をへし折る。…方法はいくらでもある。」 賢太は思わず身震いした。 誠一「俺が最初に教えるのは格闘…近接戦闘に関するものだ。これは俺が昔に教わったものでもあり、俺自身も今まで何人かに教えてきた。」 誠一は、ベレッタを郁葉に放った。 郁葉「おっと。」 危うくキャッチする郁葉。 誠一「…次は郁葉だ。どこからでもいいからかかってこい。」 郁葉は構えると、まず誠一との距離を考えた。 郁葉(…距離は5m…か。) …格闘はできないだろうな。 そう思った郁葉は、誠一の脚を狙った。 郁葉「…本当にいいんですね?」 誠一「もちろんだ。ロリコン。」 郁葉「……。」 郁葉は、思い切って引き金を引いた。
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