拳銃に対する格闘術

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誠一「ベレッタを分解するには、まずレバーを操作しないといけないよな?その前に行わなければならない操作は?」 郁葉「…マガジンを抜くことか?」 誠一は頷くと、続けた。 誠一「俺は殴った後、左手で銃を抱え込むようにして掴み、右手でマガジンを外したんだ。…お前ならこの説明で行けるだろ?」 郁葉は頷き、誠一が向けるベレッタに手を伸ばす。 郁葉「…こうですか?」 スライドを左手で掴むように持ち、右手でグリップ横のマガジンリリースボタンを押す。 流れ落ちたマガジンを、右手でキャッチする。 誠一「…惜しいな。」 誠一は残念そうに顔をしかめた。 誠一「…引き金を引かれたらどうするんだ?」 郁葉「…あ。」 誠一はマガジンを再びはめると、ベレッタを賢太に差し出した。 誠一「マガジンを抜いても、銃には薬室内に弾が残ってるだろう?」 誠一は、向けられたベレッタを郁葉と同じようにスライドを握り、押した。 スライドが後退し、薬室内の9mm弾が跳ぶ。 誠一「…この状態で、マガジンを外すんだ。」 誠一は、マガジンを外すと左手でレバーを操作し、いとも簡単に分解してみせた。 誠一「…まぁ、これは慣れが必要だし高度な技術だからな。ちなみに作者は、ベレッタを分解するのに5秒かかった。」 郁葉「…いや、メタ発言は駄目でしょ。」 郁葉は、苦笑いしながら突っ込む。
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