9人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
誠一「よし、午前の訓練は終わりだ。」
誠一がそう言った途端、賢太と郁葉はその場にパタリと倒れた。
賢太「…疲れた。」
郁葉「うばー…。」
二人ともクタクタに疲れているようだ。
郁葉「…いかんいかん。幼女成分が足りないんだな。うん。」
…訂正、一人はまだ動きたりないようだ。
誠一「…郁葉。お前はまだ体力に余裕があると見えるな。…あともう2、3週走るか?」
郁葉「全力で、遠慮します。」
誠一もその場で座り込むと、煙草をくわえて火を付けた。
賢太「…誠一さん。煙草は体によくないですよ?」
賢太は地面に倒れたまま、誠一をとがめる。
誠一「もう習慣になっているからな。…副流煙なら大丈夫だ。風上はそっちだ。」
誠一が吐き出した煙は、賢太達とは逆の寺子屋の方へ漂っている。
突然、寺子屋の扉がガラリと開いた。
慧音「誠一、昼食が出来たぞ。…また煙草か?」
誠一がくわえる煙草を見て呆れたように呟く女性。
寺子屋の先生で、唯一の獣人でもある慧音だ。
誠一「悪いな。こればかりは習慣になってるからな。…二人とも、飯食いに行くぞ。」
誠一は、煙草を携帯灰皿に突っ込むと立ち上がった。
最初のコメントを投稿しよう!