呪われた卓球台

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急いでチェックインを担当した長谷部さんに伝え、対応してもらう。 長「わたくし、ご予約は承っておりませんが…。」 新人の私でもその対応はまずいとわかる。 娘「私長谷部さんに言いました。」 長「いえ。承っておりません。」 一点張りかよ(-o-;) お父さんとお母さんもやって来た。 隣でドキドキする私。 母「チェックインの時に卓球がしたいとあなたに言ったじゃないですか」 母も少しキレぎみだ。 長「はい。卓球がしたいとおっしゃっていたのは聞いておりますが、予約は承ってません。」 まさかの長谷部真顔で一度も謝らない。 ここでひたすら謝っておけばお客様の気も済むかもしれないのに。 案の定母親はヒートアップ。 母「どうして予約したのにできないんですか?」 母「娘が楽しみにしていたのに、なんとかしようとするのが誠意でしょっ!」 娘「なんだぁー。予約しといたのに 予約の意味ないじゃん!」 承ってないを一点張りする長谷部も長谷部だが、 たかが卓球(無料)でここまでキレる親子もすごいなぁと。 また娘が母親そっくりに長谷部をまくし立てるから (あぁ、子供ってこうやって親の真似して育っていくんだなぁ)としみじみ感じました。 クレームを言う親を見て育てばクレームを当たり前の様に言う子になる。 好き嫌いの多い親を見て育てば好き嫌いする子になるんだなと。 勉強させて頂きました。 好き嫌いの激しい子をもつ長谷部よお前が勉強しろよ!
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