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いらなかったんだ。
そうか、必要とされてなかったんだ。
呼吸がしづらくなってくる
息がしづらい
空気て、こんなにも重かった‥?
胸の辺りが、熱く重くなって
頭がくらくらしてきた
「路深、お母さん
これから仕事だから」
「え‥‥?」
専業主婦だったお母さん。
最近は、昼間パートに出る時はあったけど
時計は19時を過ぎている‥
「お父さん、いらないお母さんと路深には払うお金もないんだって。
勝手に生きて、勝手に死ねだって」
お母さんは、感情のない笑顔で
私が聞きたくない言葉を
重ね続けた。
「まだ死ぬわけにはいかないし。生きる為には、お金がいるから。」
何かを 言いたいのに
声にならない。
声が出ない。
立ち尽くす私に
「戸締まりは、ちゃんとしてね」
お母さんは、声を掛け出て行く。
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