*episode.2*

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 「おはようございまぁーす」  夏美ちゃんの明るい声に迎えられながら自分のデスクに座った。  「おはよー。ハァー」  「ちょっと、春花先輩!朝から溜息は止めて下さいよー。何か、今日1日不幸なことが起きそうです」  「あぁー、ごめんね。…ハァー」  「春花先輩、聞いてます?」  「うん、聞いてたよ。溜息は止めてってことでしょ?」  夏美ちゃんの方を向いてそう言うと、  「謝りながらしてましたよ、溜息」  「えっっ!本当に?ごめんね、無意識だわ」  「どうかしたんですか?春花先輩」  「えっ?…いや、何もないよ。やだなぁ、夏美ちゃん。溜息くらいでさー」  普段、おっとりしてる夏美ちゃんに油断してた。  変に感が鋭い時があるから怖い。  私は慌てて誤魔化した。
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