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「おはようございまぁーす」
夏美ちゃんの明るい声に迎えられながら自分のデスクに座った。
「おはよー。ハァー」
「ちょっと、春花先輩!朝から溜息は止めて下さいよー。何か、今日1日不幸なことが起きそうです」
「あぁー、ごめんね。…ハァー」
「春花先輩、聞いてます?」
「うん、聞いてたよ。溜息は止めてってことでしょ?」
夏美ちゃんの方を向いてそう言うと、
「謝りながらしてましたよ、溜息」
「えっっ!本当に?ごめんね、無意識だわ」
「どうかしたんですか?春花先輩」
「えっ?…いや、何もないよ。やだなぁ、夏美ちゃん。溜息くらいでさー」
普段、おっとりしてる夏美ちゃんに油断してた。
変に感が鋭い時があるから怖い。
私は慌てて誤魔化した。
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