*episode.2*

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 「誰が嫌なの?…俺、言ったよね?本気だって。みんなの前で交際宣言してもいいよ」  課長室に入るなり課長にそう言われた。  「…交際宣言って、OKしてないです」  「幸せにする。それじゃダメなわけ?」  潤んだ瞳に見つめられ、不覚にもまた心臓がキュンって鳴く。  顔が一気に熱を帯びて赤くなっていくのが分かる。  「私のこと、何も知らないくせに」  そう課長に向かって吐き出して俯いた。  「じゃ、これから知っていけばいいだろ。俺は、キミと…、高野春花と結婚したい」  「――」  人生二度目の結婚の申し込みをされてしまった。  それも、  会ったばかりの上司に…
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