1665人が本棚に入れています
本棚に追加
「誰が嫌なの?…俺、言ったよね?本気だって。みんなの前で交際宣言してもいいよ」
課長室に入るなり課長にそう言われた。
「…交際宣言って、OKしてないです」
「幸せにする。それじゃダメなわけ?」
潤んだ瞳に見つめられ、不覚にもまた心臓がキュンって鳴く。
顔が一気に熱を帯びて赤くなっていくのが分かる。
「私のこと、何も知らないくせに」
そう課長に向かって吐き出して俯いた。
「じゃ、これから知っていけばいいだろ。俺は、キミと…、高野春花と結婚したい」
「――」
人生二度目の結婚の申し込みをされてしまった。
それも、
会ったばかりの上司に…
最初のコメントを投稿しよう!