*episode.2*

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 課長の言葉で何故か涙が零れた。  一社会人として初めて誰かに認められた気がした。  入社してからいつも必死だったから…  いつからかは分からないけれど、恋が出来ないなら仕事が出来なきゃなんて変なプライドが私の中で大きくなってた。  キャリアウーマンなんてかっこいいものにはなれないけど、そう見られたいって心の隅で思ってた。  この年で恋の仕方が分からないことが恥ずかしくて…  だから自然と仕事に生きる女を選んでた。  ただ単純に課長の言葉が嬉しかった。  そして、社会人としてだけじゃなく、女として認めてくれたことも…
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