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「はい、ごめんなさい。知らないです」
課長の胸に再び顔を埋めて小さな声で答えた。
「…―かなた」
「…カ ナ タ?」
「そうだよ」
課長はとっても恥ずかしそうに教えてくれた。
「ハルカ、カナタ…」
「漢字は違うけどさ、2人の名前でひとつの言葉になるって凄くないか?春花は俺と一緒になる為に生まれてきたんだよ。運命ってやつ」
課長…、カナタさんが嬉しそうだから私も自然と笑みが溢れる。
「はい、素敵ですね!“ハルカカナタ”って響きも素敵」
「春花って、案外乙女チックなんだな」
「もう、からかわないで下さい」
“知らなかったよ”って言いながら頬に優しいキスが降ってきた。
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