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「高野さん、男に免疫ないの?」
「はぁーーーっ?」
課長の言葉に思わず、上司ということも忘れて大きな声を出してしまった。
「あ、えっと…」
私の言葉に少し困惑し、何か言いづらそうな水島課長!
「それなりにありますけど!」
「そうかそうか、ごめん。何か、さっきの高野さんの反応が女子高生みたいだったからつい」
「か、課長が居ないと思ってたので驚いただけです」
女子高生みたいなんて言われて急に恥ずかしくなって、俯きながら課長にそう言い放った。
「これでも29年生きてきて恋愛くらい人並みにしてきたつもりです」
「えっ?29…、ふーん。そうか」
たっぷりと間を置いて、
“納得”って呟いた課長に、収まりかけた怒りがまた込み上げてきそうになったのをグッとガマンした。
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