第一章1⃣夢の跡

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8日目と、9日ナインは休みだった。 10日目の朝が来た。いい朝だ。 菅 冴悠理(22) 映画のプロモ―タ憧れの職業だった。映画からTVっ子になった友達は、多くいたが、冴悠理は、映画に固執した。それは、父母のせいからかも知れない。暇が有れば映画館に行った。伯母さんが、映画技師のおじさんがいたからだ。弁当を持っての口実を設けての事だ。中でも、時代劇に魅せられた。とりわけ、〓お姫様が、悪漢に囚われて、それを颯爽と、現われて涼しげに退治して行く姿に憧れた。いつか、白馬に乗った王子殿が、迎えに来ると言う事を想定していた。 だからだろうか!乱暴にされながら淫らに犯されてゆくさながらの想像をしていた。それを知った時の男の姿を…  男は、水田 和郎と言った。クリスマスの日で、24才を迎える公務員と言う。内容は、明かす事が出来ない。
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