5/10
前へ
/58ページ
次へ
私と優兄の間では、会ったらハグという習慣があった。 「お前、大きくなったなあ」 「だって、高三だよ?」 「そいえば、そうだよな」 「お兄ちゃん!」 「あぁ、ごめん」 「もう!」 「里奈、今日大翔が泊まるから」 「大翔さん、久しぶりですね」 「そうだよな」 私は、優兄の後ろにいる人をみた。 と同時に、「あぁ!」と言う 声が重なった。
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加