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「おかしいな」
マリアが全てを、魔物の現れる前の様子から詳しく語った後、リュークがぽつりとつぶやいたのが聞こえた。本人は聞こえていないつもりだったのか、顔を上げるといぶかしげな雰囲気は消えていた。
「ありがとう。とりあえず準備ができたら、マリアは俺が責任をもって町に送っていくから、しばらくはここでゆっくりしていくといいよ。」
「ありがとう。
あっ!」
お礼を言ったところでマリアはなぜ今まで気付かなかったと思うようなことに気付いた。
(ここって、
”死の島”!?)
「ここって、もしかして・・・」
リュークはちょっと笑っていった。
「あぁ、多分思ってる通りだ。
ここは近くの町では、”死の島”と呼ばれる場所だ。」
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