波の音

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「はあ‥はあ‥」 次の瞬間、浴槽の水が赤く染まった。 手首から流れ出した血はほんの少し、水温を上げた。 僕は薄れていく意識の中、次に目覚めた場所はどこなのか、考えた。僕が行くのは天国なのだろうか、地獄なのだろうか…はたまたどちらでもなく、ただ真っ暗闇の中、1人放り出されるのだろうか… 僕は… そっと目を閉じた。
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