僕、美晴です

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「あの……僕……」 「またね……ミハル君」 「あ、ヨシハル……です」 彼女は、まるで抱き合ってるとさえ噂がたってもおかしくない距離から離れると やはり僕を上から見下ろし クルリと向きを変え入ってきたドアから再び何の迷いも見られない歩みで颯爽と出て行き 入れ違いに先生が入ってきた 先生は彼女に挨拶をした様に聞こえたが彼女の声は一切しなかった この後の授業は僕を含めクラス中が上の空だったと思う ヒソヒソ話が背中にチクチク刺さり僕の耳は焼けた様に真っ赤になり 彼女との約1分弱はパシれメロスごっこよりも僕を疲れさせた
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