出会い

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「ふぅ…やっと昼休みか」 午前の時間割が終わり一休みしている。この学校は10階建てだ。大きさはだいたい想像がつくだろう。 そしてアレインがいるクラスは7階にあるため眺めがいいアウグスベルグ全体が見えると言えば大袈裟になってしまうが。 何しろ建物ほとんどが白いので一層綺麗に見える。 アレインは休み時間はいつも窓から外を眺めている。 「綺麗だな♪」 気分よく外を眺めていたらクラスメイトが話していることに耳がかたむいた。 「知ってるか?この学校のどこかで何かを研究しているって話」 そしてもう一人のクラスメイトが答えた。 「見たことはないけど噂なら知ってるよ」 その答えに僕も小さく賛同した。 最近この学校では研究の話ばっかりだ。 みんなも気になるのだろう。 こんなに話が広がってるのに誰も見ていないということはやはり誰かが広めた嘘なのだろうか?…… なんだろう?この不安な気持ち。 僕はなぜだか気分がモヤモヤしていた。
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