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「早く行こうぜー」 「今行くっての」 昼休み。 俺にとって大好きな時間。 寝るのも良し、遊ぶのも良し、イチャイチャするのも良し。 最高じゃないか。 今日の俺は昼休みを爆睡に使っていた。 そして今、俺のすぐ近くでクラスメートが会話をしているのが聞こえ、意識が戻る。 もう誰もいない…。 起こしてくれても良いじゃん、クラスメートさんよ。 「ふぁぁ…」 あくび一発。 一口で空になりそうなミルクティーを飲み干してごみ箱へシュート……したら見事に外れて壁にこんにちは。 偉い俺はキチンと拾って捨てました。 「あー、眠いなー」 何故この教室に人がいないのか。 別にいじめられている訳でも無いし、俺が教室を間違えている訳でも無い。 移動しなければならないから。 というのも、本日…この冬真っ只中の日に、生徒会選挙が行われるからで 「講堂、遠いんだよな」 皆いないのです。 一人寂しい。
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