2928人が本棚に入れています
本棚に追加
「何だよもう俺は何も言いませんすみませんでした」
「違うわよ!」
『じゃぁ何』と、言う前に発言権を取られてしまった。
「ほ、本当に言わない…?」
それは今まで見たことの無い弱気の表情。
何だよさっきまであんなにキーキー叫んでたくせに。
「はぁ……言わないって。そんな興味無いし、言って信じる奴なんていないだろ」
「ふ、ふん。そう。なら良いわ」
俺の昼休みは奪われた。
5時限目が代わりに犠牲になるだろう。
「おいお前」
「なんでしょう会長」
「今言った事に嘘は無いな?」
「だから、俺はクラスメートと仲良くなりたいから話しかけただけ。私情にまで一々首突っ込まないから」
「…そうか。すまなかったな。ではご苦労」
ふっ、と一回笑った会長は、一つだけ値段が大変そうな椅子に腰かけた。
「お疲れっした」
「ほら柚亜。お前もクラスメート兼生徒会役員としてお疲れの一言ぐらいかけてやれ」
「アンタなんて大嫌いよ。お疲れ様変態!」
さっさと帰れ。それが最後の言葉だった。
どうやら、会長には逆らえないらしい。
それとも、これは彩賀なりの優しさが表れたのだろうか。
「大嫌いね…」
.

最初のコメントを投稿しよう!