君の気持ち

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『ね、千鶴ちゃん。賭けをしようよ』 特に何があるわけでもない普通の日に 私は普通に昼ご飯を屋上で食べてて。 いきなり沖田先輩が来て、一言目に。 「え.....沖田先輩.....?」 『いい?僕が勝ったら千鶴ちゃんは僕の言う ことを聞く。どう?分かりやすいでしょ』 「いえ、そうじゃなくて。 どうしていきなりそんなことを......」 『やりたくなったから』 「.....そうですか.....」 確実に抵抗した方が被害が大きい。 そう、私は判断して相づちだけにした。 『じゃあ、賭け成立だね♪』 「分かりました。それで、賭けって何を賭け るんですか?」 沖田先輩は私の耳元に口を寄せて 『それはね 君の心 だよ。』 「!///」 『君が僕を好きになれば僕の勝ち 僕を好きにならなかったら君の勝ち どう?単純でしょ?』 「どう?って言われても......///」 『まず、下校と登校を一緒にするだけでいい から。ね?』 「私だけじゃ不公平です。先輩の心も賭けて ください」 『ああ。それは無理だよ。 だって、 もう、負けちゃってるからね』 「!!///////」 『あ、そういえば食事中だっけ。 また放課後、千鶴』 「!?////」 そう言ってまた突然に去っていく。 千鶴はまだまだある熱を冷ましながら 波乱が待っているのだろうと思った。 それに、この気持ちは.......... 数日後、私と沖田先輩が付き合っているとい う噂が広まっていた。 もしかして、一緒に下校と登校をしたのは...... ...。 『千鶴ちゃんの気持ちなんて、とっくの昔に お見通しだよ』 そういって、沖田先輩は笑った。
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