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「こんなはずじゃなかったんだよなー。」
学校から帰宅する途中、正志はぶつぶつ言っていた。
「中学ん時にもう少し勉強しとけば、未来は明るかったんだろうな。やり直してーな。」
その時、後ろから声がした。
「やり直すかい。」
「えっ?」
正志が振り向くと、そこには19世紀の英国紳士のような格好をした男が立っていた。
「私は未来から来たんだ。タイムマシーンに乗ってね。」
紳士は低い声で淡々と話した。
「私の使命は、後悔している人を救うことだ。戻るかね?それは可能だよ。」
「おじさん誰?本当に、過去に戻してくれるの!?」
「ああ。本当だ。ただし、戻るのは一度きりだ。一度戻ったら、もうやり直せない。」
「一度あれば十分さ!」
「まあ、よく考えておきなさい。」
「それと、私の名は田中3世だ。」
そう言うと紳士はどこかへ歩き去った。
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