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次の日、紳士に返事を言うために、正志は昨日出会った場所に向かった。
そこには、普通のスーツ姿の田中3世がいた。
「やあ、来たか。私も昨日は、過去で浮かないようにと、あんな格好をしてきたのだが、時代を間違えていたようだな。ははは。」
「あと国も間違えてたよ、3世。」
「はっはっは。今日は浮いていないだろう。」
「うん、まあ。」
「ところで、考えは決まったかな。今すぐ戻るかい?」
正志は、昨晩考えたことを話した。
「そんな訳だけど、何十年も待ってくれるかな?」
「なるほど。そういう考えもあるな。いいだろう、私はいつでもここにいる。戻りたくなったら来なさい。」
「ちなみに、私の名前は田中三郎だ。はっは。」
そういって、三郎は歩き去った。
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