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私は東の純血の女鬼。
貴方は西の純血の頭領。
これ以上ない良縁。
この結婚は、祝福こそされても
反対なんてあるはずもなかった。
もちろん私たちは望んで結婚した。
初めて会った時は恐くて、憎かった。
でも、私を助けてくれた。
政府軍に殺されそうになったときも。
彼らの足跡を辿るときも。
蝦夷に渡るときも。
その後の暮らしだって。
だけど。不安は残る。
好きだからこそ、愛してるからこそ、
不安になる。
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